深さ10メートル以上の海底であっという間に通り過ぎていくブリ(写真・記事 寺沢孝毅)
ブリ(別名 イナダ、ワラサ、ハマチなど)
スズキ目アジ科
マグロ追い偶然出会う
天売、焼尻沿岸で、10キロ以下のクロマグロが大豊漁の秋だった。我が家の2階から、10隻以上の一本釣りの漁船が毎日見えた。一日に数十本を釣る船が続いていた。
私は船を見ていて、無性にマグロに会いたくなった。そんなに釣れるのなら、出会えるだろうと思ったのだ。そして数日後、すぐ下の海岸から、沖を目指して潜行した。
背負ったタンクの空気の残量を気にしながら、沖へと進んだ。深さ10メートルを越えた場所で、小さな流線型の魚が横切った。はっとして動きを止め、周りを注目すると、続いて1メートル級の魚影が横切った。あっという間だったが、2回シャッターを切った。
「マグロだ」。私はそう確信しながら、現像を終えたフイルムを見ると、それは違っていた。何とブリなのである。増毛での水揚げは聞くが、さらに北上していたのだ。幸運な出会いだったが、次こそマグロに会いたい。
代表的な出世魚で、ワカシ(15センチくらいまで)、イナダ(40センチくらい)、ワラサ(60センチくらい)、ブリ(90センチ以上)と関東では呼ばれる。関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリとなり、地方によっても呼び名が違う。刺身の他、ブリしゃぶ、あら煮などの食べ方がある。

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